領事
お互い励まし合い、高め合い、支え合いなさい。前向きなエネルギーがひとりに伝わると、皆がそれを感じるから。
人生を分かち合えた時、領事は一番の幸せを感じます。友達・隣人・愛する人たちへ、自宅、そして自分の心を開くことで多くのコミュニティの根底を支えているのが“領事型”性格タイプの人たちです。
かといって、領事が聖人であったり、領事に嫌いな人がいなかったり…というわけではないですが、“礼儀”と“おもてなし”に重きを置く義理堅い性分の持ち主です。寛大かつ頼りがいがあり、自ら進んで大小さまざまなやり方で家族やコミュニティを団結させるよう努める人たちでもあります。
“責任ある生き方”の美点
正しいことを行い、他人に奉仕し、自分によくしてくれた人にお返しをする——。領事は利他的な性分なので、これらのことを自分の責務と考えます。
また、ほぼすべての状況において、“正しい行い”は明確に存在するとも信じています。“自分は自分、他人は他人”という考えを持つ寛大な性格タイプもいますが、領事の場合、間違ったことをしている人を非難せずにはいられないこともあります。その結果、自分の意見に賛成できない人がいると(自分にとって大切な人に賛成されなかったらことさらに)、もどかしく感じるでしょう。
領事にとって善悪の基準は明白なので頑固になりやすいのですが、領事の意見は気まぐれなものではなく、多くの場合、伝統を深く尊重したものです。自分の言動は周囲に影響を与えることも理解している人たちで、「日常生活において他人に思いやりを持ち責任ある行動を取るためには、既存の法律、伝統、社会規範などは役立つものだ」と信じています。
長続きする人間関係を築く
外向的な上に周りの人をサポートするのが得意なので、領事はパーティーなどが大好きで、他の皆が楽しい時を過ごせるように色々と気配りをするタイプです。でも、ただ単にその場限りで面白おかしく過ごすのが好きなわけではありません。根っから義理堅い性分でもあるので、長続きする人間関係を築く傾向があり、他の人が“手助け”や“聞く耳”を必要としているときに頼れる人たちでもあります。
秩序だった環境を大事にする領事は、とっさの思いつきで何かをしたり、目的が決まっていない集まりに参加したりするより、事前に計画されたイベントなどに参加することを好みます。すべてがうまく進むように、自分自身がイベントなどを主催することもいとわないタイプです。「自分は大切にされていて、周りの人は自分を祝ってくれている」と他の人が感じられるように領事は頑張るので、「せっかくの自分の努力をありがたく思ってくれない人がいる…」と感じると、むきになってしまうこともあります。
たとえ親しい人であっても、他人の考えや行動を自分はコントロールできない——。この事実を受け入れることが、領事にとって人生最大の難関のひとつです。幸いにも、領事は自分が一番得意なことを懸命にすれば、心の平和と充足を得られるでしょう。つまり、思いやりと責任感がある人間として模範を示し、その過程で周囲の人々を結びつける——。これに集中するのです。